結局、ブラック体色と黒体色って違うの?②
久々にフェイスブックに投稿して、ちょっと緊張した、めだかの館のタカです。
昨日の続き。。
昨日は、
メダカの販売名に使われる、黒とブラック一般的な使い分け方を記事にしました。
今日は第二章、「品種分類案」に沿った分類方法です。
▼「品種分類案」のリンク▼ ※今回の記事の内容はP8をご覧ください。
http://jma-medaka.jp/pdf/1saishinhinnsyubunnrui.pdf
解説に入る前に、用語の解説をします。
- 販売名とは ⇨ 一般的に使用されるメダカの種類の名前
- 品種名とは ⇨ 「品種分類案」に基づいた形質名の組み合わせ
- 形質名とは ⇨ 目視で判別可能であり,子孫に遺伝する改良メダカの特徴
なんかややこしいですが、簡単に言えば、
品種名を聞けば、だいたいどんなメダカなのか想像できるように
専門用語(形質名)を統一したのが「品種分類案」です。
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前置きはここまでにして、
品種名とはどの様に使用するのかを実践してみます。
「品種分類案」の分類方法はかなり簡単です。
昨日のブログで紹介したメダカは、黒体色かブラック体色でした。
ですが、品種名にすると、黒体色のメダカは全て、”ブラック体色”になります。
昨日、ご紹介した品種を「品種分類案」の命名法で品種名に置き換えてみましょう。
▲販売名:黒ラメ幹之
品種名:ブラックラメメダカ 形質補足:ラメ(多色)
▲販売名:黒幹之
品種名:ブラック体外光メダカ 形質補足:体外光(金)
▲販売名:ブラックダイヤ
品種名:ブラックラメメダカ 共通補足:背地反応なし
▲販売名:オロチ
品種名:ブラックメダカ 共通補足:背地反応なし
こんな感じになります。
わかりやすいかどうかは人それぞれだと思いますが、
似たような名前のメダカは同じ品種名として統一されます。
これが一番のメリットです。
「オロチ」より黒いメダカだ出たらどうなるの?
と、聞かれることもありますが、そのメダカの品種名も
品種名:ブラックメダカ 共通補足:背地反応なし
になります。
全身が黒く、背地反応しないという特徴は同じなので、
品種名では統一されます。
「色の濃さが違う」・「ヒレの黒色素胞の分布の仕方が違う」
などは、その方がこだわりをもって累代された系統名になりますので、
ブラックメダカの上位互換か系統の特徴の違いぐらいの分類になります。
つまり、
差が分かりにくかった品種を統一するために作られたのが、
「品種分類案」の命名法ということです。
このメダカの品種名が知りたいと思う方は、ぜひ
お近くの日本メダカ協会協賛店に所属されている店舗をお尋ねください。
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◆めだかの館はどうしているのか
僕たちは、品種名と販売名を両方使用しています。
品種名は時に分かりにくくなってしまうケースがあるからです。
販売名の方が一般的に流通していて、品種名を使うと?なんてケースはよくあります。
なので、皆様がよく使用されているメダカの名前を調べて、
これは販売名、これは品種名と使い分けてご紹介しています。
ただ、日本全国の販売名、いわゆるハウスネームと呼ばれるものは
全て把握することは出来ませんが、
品種名はどのメダカでもお答えすることができますので、
気になったメダカがいればお問い合わせください。
もしも、今までにない形質があった場合、
投稿していただいた方の名前が「品種分類案」に掲載される
なんてことが十分にありえると思います。
2日間にわたり、長い記事にお付き合いしていだき、誠にありがとうございます。
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