結局、ブラック体色と黒体色って違うの?
久しぶりにメダカの記事を書くので、気合を入れてパソコンに向かっている、めだかの館のタカです。
最近よく質問されることについて書き留めておこうと思います。
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◆体色で、黒とブラックってあるけど、なにが違うの?
先に申し上げておくと、これから書くことは
すべてのメダカ屋さんに該当する内容ではありません。
その店舗オリジナルの分類方法があるかもしれないので、
専門用語についてはよく行くメダカ屋さんに
直接聞いたほうが良いと思います。
なので、ここで書く内容は、
◇一般的な認識
◇品種分類案に沿った分類方法
◇めだかの館はどうしているのか
の3つを書きます。
まず、一般的な認識から。
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◆黒体色⇨背地反応あり ブラック体色⇨背地反応なし
背地反応とは、
背景色によってメダカの体色が変化することです。
保護色機能とか、背地適応とも呼ばれています。
写真を見たほうがわかりやすいと思うので、下の図をご覧ください。
背地反応について詳しく知りたい方は、「品種分類案 P66」をご覧ください。
http://jma-medaka.jp/pdf/1saishinhinnsyubunnrui.pdf
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販売名に”黒”が使われている品種の例を紹介します。
販売名:黒ラメ幹之
「黒ラメ幹之」の写真の背景は、ほとんどが”黒”です。
これは、「黒ラメ幹之」が黒い背景でないと黒体色を維持できないからです。
たまに透明や白もありますが、それは黒い水槽から移動させて体色が抜ける前に急いで撮影したものになります。
もう1品種ご紹介します。
販売名:黒幹之
「黒幹之」も同様に、黒背景でしか写真のような体色を発揮することが出来ません。
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続いて、販売名にブラックが使用されている品種を紹介します。
販売名:ブラックダイヤ
同じ黒体色になりますが、「ブラックダイヤ」の場合は、ほとんどが白、もしくは緑背景の写真です。
その理由は、
「ブラックダイヤ」はどの水槽でも黒体色を維持することができることから、
あえて色の淡い背景色にして体色の黒さをアピールできるからです。
「ブラックダイヤ」を黒背景で撮影すると、
黒すぎてメダカがほとんど見えません。笑
もう1つ、販売名にブラックは使用されていませんが、
現在、最も黒いメダカを紹介します。
販売名:オロチ
白い水槽でも、ほとんど色が薄くなることがなく、
黒体色を維持することが出来るのが特徴のメダカです。
”墨のような黒さ”という言葉がこれほどに合っているメダカは「オロチ」だけでしょう。
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体色に使用される”黒”と”ブラック”について一般的な認識を解説しましたが、
つまり、白い水槽で色が薄くなるかの黒を維持できるのかの違いになります。
◇販売名に”黒”が使われている時
⇩
黒水槽では黒っぽく見えるが、白水槽では色が薄くなり灰色になる。
◇販売名に”ブラック”が使われている時
⇩
白い水槽でも黒体色を維持できることが特徴のメダカ。とにかく黒さが重要。
前述しましたが、すべてのメダカ屋さんに当てはまる内容ではなく、
一般的な認識の話になりますので、そこはご注意ください。
ただ、メダカの”黒体色”には2種類あることは紛れもない事実なので、
購入される時や飼育する時に本日の内容を少し思い出していただけたらと思います。
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ちょっと長くなってしまったので、
◇品種分類案に沿った分類方法
◇めだかの館はどうしているのか
については後日のブログで記事にします!
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