新品種(従来品種と『違う』品種)の証明2
昨日の続きです!
新品種である事をどうやって証明するか、という話です!
昨日のまとめとしては
☆☆☆
改良メダカは、品種ごとの違いを官能評価によって判別している
☆☆☆
という事でした。
では、官能評価で違いを証明するには?という話に移ります。
官能評価という言葉はあまり聞きなれないかもしれませんが、
要は人の五感(視覚、味覚、聴覚、臭覚、触覚)を使った評価の事です。
わかりやすい例が芸能人○付けチェックです。
A と B
どちらが高級食品か?
などは、まさに官能で違いを評価している例です。
でもみなさん、あの番組、こんな疑問を思ったことありません?
『二択なんだから、違いがわからなくても50%の確率で正解になるじゃん。本当にこの人、違いがわかってるのかな?』
例え素人が出演して適当に答えても、2回に1回は正解できます。
これでは、本当にその人が違いがわかってるのか判断できないですよね?
仮に、5つの質問があったとしても
0.5×0.5×0.5×0.5×0.5=0.03125
3.12%の確率で全問正解できます。
言い方を変えれば、32人チャレンジャーがいれば
一人は全問正解します。
では、何回質問をすればいいんだよ!!
と、なってしまいますね、、、
詳しいことは省きますが、統計的に二択の官能評価で違いが分かる事を証明するには、
同じ質問を10回実施して、9回以上正解する必要があります。
先の例で言うと、
A と B
どちらが高級食品か?
という質問を10回繰り返して
9回以上正解しないと、
その人が本当にAとBの違いをわかっているとは言えないのです。
(厳密に言えば違うところもありますが、大体はこんな感じです、たぶん、、、)
そろそろ本題。
これを、そのままメダカに適応してみましょう。
新しい品種を作出した!!!
という事を宣言したいのであれば、
似たような既存品種と新品種を並べて
どちらが新品種ですか?
という質問を10回繰り返します。
9回以上正解できれば、
新品種は既存品種と官能評価で違うことが証明できます!
・・・説明が長くなり、すいません。
まとめますね。
新品種を作出した方は
是非既存品種と比較してみてください。
比較を10回繰り返して9回以上新品種の方を当てることができたら
それは間違いなく新品種です。
(ここでは、あくまで目視の違いだけを話しています。固定率などの話はまた別に必要です。)
当店で新品種と謳っているものは
10回中9回以上正解できると自信があるものです。
皆様も是非試してみてはいかがでしょうか?
愛好家の方は、お店などで新品種が売っている場合には
是非お店の方にこの話をしてみてはいかがでしょうか?
以上、新品種である事をどうやって証明するか、という話でした!
違ってる部分もあるかと思いますので、コメントなどお待ちしております!
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