100年メダカ 第四章 〜めだかの館のブログ〜

元祖 改良メダカ専門店 めだかの館のブログです!100年続くメダカ文化を目指して、日々の日記(メダカに関することから関係ないことまで色々)を更新します!メダカ好きな方必見です!

改良メダカの価格について

当店は日本メダカ協会事務局も兼務していることもあり


1か月に一度は何かしらのメディア対応をしています。


今月もすでに2件ほどメディアからの問い合わせがきていますが


みなさん必ず聞いてくるのは


「改良メダカの価格帯は?」
「一番高いメダカは何ですか?」


です。


もちろん、メディア的にはそれが視聴者の食いつきがよいから


聞かなきゃいけない事とはわかっているのですが


やはりメダカを「モノ」として扱われているようで


なんとも言えない気持ちになります。


もちろん、きちんと回答はしますよ!



ちなみに回答としては


改良メダカの価格表なら、当店にありますのでご参照を!


高額なメダカについては
以前Precious.jpから取材を受けたときに
「100万の値が付いたメダカ」という記事を書いていただいたのでご参照を!


などの情報提供をします。


もし、みなさんがご存知の他の情報等あればぜひ教えてください!!


・・・・


ここからが本題。


改良メダカの価格は
実際どのように決まっているのでしょうか?


いまでこそヤフオクなどで直接取引が行われていますが


そのようなものが無い時代の改良メダカの価格をご存知ですか??




めだかの館は


2000年に店を立ち上げて以来


改良メダカ界の市場価格をつくり続けてきた


という自負があります。




というのも、改良メダカの専門雑誌などが無い時代は


当店が発行する「めだかの館カタログ」や「目高新聞」が


改良メダカに関する唯一の情報源だったからです。



そして、そこに書かれている価格が基準となり


楊貴妃や幹之の市場価格が決定する


という流れがありました。




いまでこそ、市場が育ち


そこまでの影響力はありませんが


依然として、


改良メダカの価格表を唯一発行しているショップだと自負しています。




さて、ではその当時、


めだかの館はどのように価格を決めていたでしょうか?



ここで、スタッフながらいつもすごいと感じるのは


大場幸雄村長は、当初からメダカを文化にする


という構想を持っていたんだ!というところです。




要は、ビジネス的に考えるなら


新品種は大量生産し、安価で売りさばくのが一番儲かります


でも、普通の茶メダカが数十円くらいの値くらいでしたので


新品種とはいえ、かなり値段を下げないとなかなか売れません。



そもそも、2000年頃なんて、改良メダカという言葉すらない時代でしたから・・・




でも、村長はあえて


数千~数万円で新品種メダカを売る


という姿勢を貫きました。



理由は一つ。


改良メダカを
世界が認める
日本の観賞魚文化にするため!!


です!


文化として認められるには


高価格帯で取引される必要がある!!


安価な商品は決して文化とは認められない!


だから、高価格で取引されるような魅力的なメダカを提供するんだ!


というのが、めだかの館設立当初から現在まで


一貫した村長の考え方です。



ですので、現在もめだかの館のメダカは


市場価格からすればかなり高価格な方だと思います。



しかし、適当に価格をつけているわけではなく


・あらゆるメダカの特徴と価格を把握し
・価格に見合った特徴と品質のメダカを提供する


ことをお客様に誓約したうえで


価格を決めています。



現在は、村長、ヒデさん、タカさんの3人が議論し


一つ一つのメダカの価格を決めています。



高価格で売ることは、時に売れないこともありますし


お客様の期待値が大きく跳ね上がるためプレッシャーにもなります。


そういった経営的なリスクを背負ってまで高価格帯にこだわるのは


やはり改良メダカを文化として認めてほしいから


に他なりません。




逆のことを言えば、


メダカを安売りすることは


メダカに対しても、メダカの作出者に対しても失礼である


と当店は考えています。



ビジネス的には、安売り自体は問題ないと思いますし


そのような事に対して特に何をするわけでもありません。


(これは、以前書いた、今年はきちんと意見を言う、ということの表現です)




ただ、当店としては


イベント時等以外は極力メダカの価格を下げないよう努力しています。


あまりに価格割れが生じると


高い値段で購入したお客様に対しても示しがつかなくなります。


そして、そのような行為自体がメダカの価値を下げると考えます。




少し話が長くなりそうなので、続きはまたの機会に書きます!


ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!



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