Q10.針子の上手な飼育法 ~ヒデとタカのメダカQ&Aコーナー~
めだかの館スタッフのヒデとタカが、メダカ愛好家の質問に答えるコーナーです。
テーマは「飼育や選抜に関して100%の正解はありません」です。
スタッフそれぞれの意見の違いなどを楽しみながら、
飼育レベルの向上などに役立てていただければ幸いです。
Q10.針子をうまく育てることができません。たくさん産んでも、かなりの数が死滅します。成魚と比べて、ここは気を付けた方が良い!という事があれば教えてください。
◇ヒデ◇
元々体質の弱い個体などがいるため、産まれた針子を100%育てることは、ほとんどできません。
7〜8割の針子が大きくなれば良いと思います。
生存率を上げるには、針子の期間(生後約2週間)にエサの与え方と水質の変化に注意することが重要になります。
針子は産まれて3〜4日はお腹に栄養があるため成長できます。4日目以降になるとエサを食べないと餓死しますので、孵化してから3〜4日以内にエサを与え始めてください。
与える回数は、エサの食べ残しがないように少量を1日4〜5回に分けて与えると良いです。最低でも2回は与えてください。
水中のプランクトンや微生物も食べますので、グリーンウォーターでの飼育がオススメです。
針子の期間は水質の変化にかなり弱いため水換えは行わない方が良いです。油膜などが張ったらコップですくい、減った水を足す程度にしてください。
大きめの容器で飼育するほど、水質の変化が少なくなりますので、生存率は上がると思います。
◇タカ◇
針子がいなくなる原因として可能性が高いのは餓死です。
を毎日与えていても、思った以上に針子たちに行き渡っていない場合があります。
エサが水面に広がらない、油膜が張っている状態では水が悪く針子たちがエサを食べれていないので注意しましょう。
水がそのような状態にならないようにするためには、
・かなり弱めのエアレーションをする
・水量の多い水槽に移動する
などが挙げられます。針子は水温や水質の変化に敏感なので、水槽を移動する際には成魚以上に慎重に行いましょう。
与えるエサにも注意が必要で、市販で売られている稚魚用のエサでも粒子が大きい場合があります。その場合、針子たちはエサを食べることができないので、少し粒が大きいなと感じたら潰してパウダー状にしましょう。
以上です。
このコーナーは不定期で連載していく予定です。
何か質問などあれば、コメントなどお気軽に問い合わせください。
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