Q6.夏場のダルマ交配のポイント ~ヒデとタカのメダカQ&Aコーナー~
めだかの館スタッフのヒデとタカが、メダカ愛好家の質問に答えるコーナーです。
テーマは「飼育や選抜に関して100%の正解はありません」です。
スタッフそれぞれの意見の違いなどを楽しみながら、
飼育レベルの向上などに役立てていただければ幸いです。
Q6.夏にダルマの交配に挑戦したいです。ダルマメダカの種親を選ぶ時のポイントや、交配の時期などアドバイスをお願いします。
◇ヒデ◇
ダルマは高温で産卵・飼育をするとダルマ体型になりやすいと言われています。
よって、この夏場(特に8月)は屋外でもダルマができやすくなりますので、挑戦するならこの時期です。
ダルマ同士を種親にする場合、ダルマが出る確率は高くなりますが、卵を産みにくかったり、卵を産む個数も少ないので、種親には半ダルマがオススメです。
半ダルマからでも十分にダルマが産まれますし、交配も普通種とほとんど変わりなく行えます。
◇タカ◇
ダルマ体型同士の交配で一番問題なのは、産卵数の少なさです。
メスは卵を産みにくく、オスは交配に適していない体型のため、必然と無精卵が多くなります。
なので綺麗なダルマ体型を選ぶのではなく、少し長めの半ダルマを選ぶことで採卵数が格段に増えます。
もちろん、普通種体型やショートなど求めていない個体が産まれてきますが、数を多く産ませた中から綺麗なダルマ体型を探す方がダルマ体型を作出する難易度が低く、かつ安全に累代することが出来るます。
一番良くないのは採卵ができなかったパターンです。
それを回避するためにはまずは採卵を優先する方が結果的に多くのダルマ体型を作出できると思います。
また、卵の段階から30℃以上の水温で飼育するとダルマ体型が出やすくなると多くの方が言われていますが、個人的にはダルマ体型を作出するために累代した系統で交配をすることが重要だと思います。
普通種から偶発的に産まれたダルマ体型ではなく、ダルマ体型を作出するために選別・累代した系統を選ぶことが、綺麗なダルマ体型を作出するための近道です。
購入先の方に何を重視して選別をした系統なのかを聞くこがも大切だと思います。
以上です。
このコーナーは不定期で連載していく予定です。
何か質問などあれば、コメントなどお気軽に問い合わせください。
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