100年メダカ 第四章 〜めだかの館のブログ〜

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品種分類案2-27 菱尾(新体型)

「改良メダカ品種分類案」の各形質や補足について説明しているページです。


本日は「菱尾(ひしお)」についての説明です。


菱尾(ひしお)


◆由来・概要
・体型が普通種体型またはダルマ体型で,尾ビレが菱形になるメダカです。菱形の尾ビレはヒカリ体型に発現する特徴ですが,普通種体型の尾ビレが菱形になることは通常ないため,普通種体型の尾ビレが菱形になる個体を菱尾として分類しました。菱尾同士の交配でも固定率が低いのが特徴です。


◆特徴
・普通種体型,ダルマ体型の尾ビレが菱形になる


◆形質補足
・なし


◆類似した形質

菱尾は普通種体型の尾ビレだけが菱形になるのが特徴です。そのため,体にヒカリ体型の要素がある場合は菱尾とは呼びません


特に間違えやすいのが,ヒカリ体型の背ビレが小さい個体で,普通種体型に見えるのですが,ヒカリ体型の要素が体に発現しています。


①背中に光がある
普通種体型には腹部の虹色素胞が背中に転移することがないので,背中に光が発現している場合は,背ビレの小さいヒカリ体型と判断できます。菱尾と背ビレの小さいヒカリ体型を判別するに一番分かりやすい方法です。


②背中から腹部への体色のグラデーション
普通種体型は背中から腹にかけて体色のグラデーションがあります。ヒカリ体型は,背中の色が濃く腹にむけてのグラデーションがありません。体色の発現の仕方によって菱尾と背ビレの小さいヒカリ体型を判別できます。


③頭部から尾ビレに向けての体色
普通種体型は,頭部から尾ビレにむけて体色の差はほとんどありません。ヒカリ体型は頭部の色が濃く,胸ビレを境に体色が抜ける傾向があります。頭部の色と体の側面の体色に差があるときは,背ビレの小さいヒカリ体型の可能性が高いです。



◆参考資料

・背ビレは普通体型の形状をしているが,尾ビレは光体型の特徴である菱形をしているメダカである。「新体型」と呼ばれるメダカである。

(メダカ品種図鑑p158 :(株)ピーシーズ,2018年3月刊)



「改良メダカ品種分類案」はこちら↓↓↓
http://jma-medaka.jp/pdf/1saishinhinnsyubunnrui.pdf





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※本ブログは、改良メダカ品種分類案の普及を目的として、日本メダカ協会の許可を得て写真や文章を掲載しています。