100年メダカ 第四章 〜めだかの館のブログ〜

元祖 改良メダカ専門店 めだかの館のブログです!100年続くメダカ文化を目指して、日々の日記(メダカに関することから関係ないことまで色々)を更新します!メダカ好きな方必見です!

品種分類案2-26 セルフィン(サムライ)

「改良メダカ品種分類案」の各形質や補足について説明しているページです。


本日はからヒレ変化グループの説明です。


本日は「セルフィン」についての説明です。


セルフィン(サムライ)


◆由来・概要
・背ビレが2枚になるメダカです。背ビレの鰭膜,あるいは軟条が欠如することで,背ビレが2枚に分かれます。ヒカリ体型,ヒカリダルマ体型に発現する傾向があります。セルフィンのヒレの形には個体差があり,長いヒレから細いヒレなど様々です。また,背ビレだけではなくしりビレが2枚になる個体(上下セルフィン)や,背ビレが3枚になる個体(Wセルフィン)なども発見されています。


◆特徴
・背ビレが2枚になる
・ヒカリ体型,ヒカリダルマ体型に発現する


◆形質事項
・なし


◆類似した形質
・ヒレが複数枚になる特徴は,セルフィンのほかにメラーとチョキがいます。これらはヒレの分かれ方や,発現する位置が異なります。
 


・メラー
鰭膜が成長しないことにより,ヒレが複数枚になるメダカです。一部のヒレ(背ビレもしくはしりビレ)が分かれるセルフィンと違い,メラーはすべてのヒレに特徴が発現し,鰭膜の欠如した数だけヒレが複数枚に分かれます。またメラーはヒカリ体型,ヒカリダルマ体型にだけではなく,普通種体型,ダルマ体型にも発現します。


・チョキ
ヒカリ体型,ヒカリダルマ体型の尾ビレが2枚になるメダカです。ヒカリ体型の尾ビレは2枚のヒレが癒合して菱形となっていますが,チョキは2枚のヒレが癒合することなく二又の形状をしています。セルフィンは背ビレ,またはしりビレのみが分かれますが,チョキは尾ビレのみが分かれる特徴のメダカです。


◆参考資料

・ヒカリ体型のメダカで,背ビレが部分的に分かれて二股になっている個体で,尖ったように見える前方の背ビレの形状を日本刀に見立てて,「サムライ」とも呼ばれる。


(メダカ品種図鑑p156:(株)ピーシーズ,2018年3月刊)




「改良メダカ品種分類案」はこちら↓↓↓
http://jma-medaka.jp/pdf/1saishinhinnsyubunnrui.pdf





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※本ブログは、改良メダカ品種分類案の普及を目的として、日本メダカ協会の許可を得て写真や文章を掲載しています。