品種分類案2-24 斑
「改良メダカ品種分類案」の各形質や補足について説明しているページです。
本日は「斑」についての説明です。
斑(ぶち)(錦(にしき))
◆由来・概要
・体の所々に黒斑が発現するメダカです。斑の発現する位置や濃さは個体によって様々ですが,選抜交配することで黒斑の面積を広げることや黒を濃くすることができます。黒斑の濃い斑になると,体だけでなくヒレにも黒色素胞が発現する個体ができます。その場合,斑点状ではなく,軟条に添った線上に斑が発現します。斑は背地反応するため,白水槽では発現しません。
◆特徴
・体の所々に黒斑が発現する。
・斑は背地反応するため,白水槽では発現しない。
◆形質補足
・なし
◆類似した形質
斑とブラックリムは,共に黒色素胞が発現する特徴ですが,柄の発現の仕方が異なります。
・斑
斑は黒斑が発現するのが特徴で,黒斑の位置は個体によって様々です。
・ブラックリム
ブラックリムは鱗を強調するように黒い柄が発現します。斑と異なり所々で黒が途切れることはなく,黒が体全体に均等に分布しています。色の薄いブラックリムは黒が全体に分布せず,体側面の一箇所だけ発現する個体がいますが,斑のように離れた場所に黒が発現することはありません。
また,頭部は鱗の縁に黒が発現しやすく,尾ビレに近づくにつれて鱗の中心部分に黒が集まりやすくなる傾向にあります。
◆参考資料
体側や背面に斑状に黒斑を持つメダカで,斑(ぶち)メダカ又は錦メダカと呼ばれている。
(メダカ品種図鑑p106 :(株)ピーシーズ,2018年3月刊)
「改良メダカ品種分類案」はこちら↓↓↓
http://jma-medaka.jp/pdf/1saishinhinnsyubunnrui.pdf
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※本ブログは、改良メダカ品種分類案の普及を目的として、日本メダカ協会の許可を得て写真や文章を掲載しています。
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