100年メダカ 第四章 〜めだかの館のブログ〜

元祖 改良メダカ専門店 めだかの館のブログです!100年続くメダカ文化を目指して、日々の日記(メダカに関することから関係ないことまで色々)を更新します!メダカ好きな方必見です!

新品種!ニックネーム「もも」 形質名:ナローフィン

数年前からスタッフにだけ共有していたメダカがいました。


そのメダカの固定率が50%を超えてきたので、そろそろ皆様に発表しても良いかと思い文章を書いています。


そのメダカの形質名は「ナローフィン」。


どんな特徴のメダカかというと、「しりビレ」の横の幅が短いこと。


。。。


マジです。


大マジです。




ナローフィンは普通のしりビレの半分の横幅しかありません。


軟条の数が減っているのではなく、密集していると言ったほうが正しいです。


その影響でヒレの形が丸みを帯びています。


ニックネームを決めるためにスタッフにナローフィンを見てもらって、その印象を聞いてみました。


「なんか桃の花びらみたいでかわいいね」


その言葉にピーン!と来て、「桃」や「桃華」などの闘争の後に、「ひらがながかわいいんじゃね?」ということで「もも」と名付けました。


「もも」は三色ラメスワローの系統の中から数匹産まれていたしりビレの横幅の短い個体を累代したメダカです。


最初は、軟条の本数も少ないわけではないし、系統差なのかな?ぐらいの印象でした。


2020年から累代を始めて、次世代にはすでに遺伝を確認し、やっぱり他の個体と違うなと思ったのでそのまま累代することにしました。


累代するごとに横幅が短くなっていき、今年半分の短さになったため、公開しても良いと判断しました。




固定率は50%以上。


産卵しにくい、オスメスが見分けないにくいなどの、ヒレに変化のある品種あるあるの事情もございません。


ただただしりビレの横幅が短いメダカです。



去年発表された「北辻ヒレロング」のワイドフィンの対称的な存在として、ナローフィンの「もも」、ぜひご注目していただけたらと思います。


文章:タカ