100年メダカ 第四章 〜めだかの館のブログ〜

元祖 改良メダカ専門店 めだかの館のブログです!100年続くメダカ文化を目指して、日々の日記(メダカに関することから関係ないことまで色々)を更新します!メダカ好きな方必見です!

メダカカタログNo.9(2010年)の挨拶より


「100年メダカ」 メダカ村村長より


挨拶の冒頭、回顧する事をお許し願いたい。


私がメダカ販売を始めて、昨年は満10周年の節目の年となりました。その当時はまだ、メダカの品種も10品種程度であったかと思います。インターネットを通じて、飼育や繁殖の方法が手軽に得られる今の時代にあっては信じられないかもしれませんが、その頃は全てが手さぐりの毎日でした。


あれから10年。多くのメダカを輩出させていただきましたが、新種作りを始めた当時、私が作出したメダカのひとつに「ピュアホワイトメダカ」があります。これは今でこそ、ひとくくりに「白メダカ」と呼ばれ、テラン愛好家の皆さんもここからメダカ飼育をスタートされた方が多いかと思います。しかし、初期の白メダカは純白の固定率が低く、白色のみを子へ遺伝することがほとんどありません。黄色味を帯びることなく生まれてくる事は皆無でした。純白ヒカリオス1匹の発見よりダルマ、ヒカリダルマを作出。それを固定できた日の喜びは今でも私の新種作りの原点として胸に残っております。


こうして、私にとって節目となった奇しき昨年(2009)の春には、全国の愛好家有志の手により「日本メダカ協会」が発足しました。メダカ飼育について、人づてに細い糸を手繰るように知識を得ていた頃を思うと、これほどの発展は予想だにしなかったものです。


そして、協会の発足を待っていたかの様に全国の愛好家が陸続と集い、発足一年で全16支部を数え、全国各地で毎月の様に展示会や親睦会が行われるまでになりました。


この流れを受けた本年を、私は『メダカ文化 第二章・幕開けの年」と位置付けております。


「めだか文化」という壮大な希望を目指し、翼を広げて飛び立ったメダカ協会。その協会の
展がそのまま文化の興隆に直結する偉大な使命を思うと、この一年間の活動が最も重要に
なるという予感がしてなりません。


メダカで例えるならば、孵化したばかりの稚魚が幼魚に育つまでといえば、愛好家の皆様には直ぐにお分かりいただけるかと思われます。私もこれまで以上に、同好の士と手を携えながら協会の発展に向けて、微力ながらお役に立ちたいと願っており


ところで私は、毎朝クラシック音楽を聴きながらメダカと触れあう時間をつくっております。なかでも敬愛しているのが大音楽家チャイコフスキーです。バレエ音楽で有名なチャイコフスキーの曲を流しつつ水槽をのぞくと、メダカ達の泳ぐ姿が華麗な舞に思えてくるから不思議なものです。独奏の場面にあっては、一匹のメダカが水槽狭しと泳ぎ回り。名曲「花のワルツ」にあっては、その旋律に合わせて皆でワルツを踊り重奏を奏でるかのようです。
名曲の調べのようなメダカの舞。この「メダカの芸術美」を広く後世に残し、『100年愛されるメダカ ~100年メダカ~』を作ることが私を育ててくださった、よき芸術、そして愛好家の皆様への恩返しになると考えております。


「めだか文化 第二章・幕開けの年」、私のメダカをひとつの作品として皆様のもとへお届け
するとともに、そのメダカを可愛がってくだされば幸いです


最後になりましたが、皆様の益々のご健勝を広島の地より願っております。


めだかの館 代表 大場 幸雄
平成22年4月




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