メダカの飾り方
こんばんわ、めだかの館のタカです。
突然ですが、
「メダカを鑑賞する」
というとどんなイメージですか。
多くの方は、下の2つのどちらかを想像すると思います。
・ガラス水槽で横から見る
・睡蓮鉢かプラスチック容器など、水が貯まるものでで上から見る
▲第11回秋季日本メダカ品評会会場風景
▲第6回鑑賞メダカ品評会会場風景
▲めだか村メダカ市会場風景
理由は全国のメダカイベントで最も採用されている展示方法だからです。
メリットはメダカ1匹1匹の魅力が一番伝わること。
メダカだけを見るのには一番適した展示方法です。
メダカをよく知っている人には美しさが分かり楽しめると思うのですが、
メダカを知らなくても感覚的に美しいと思える展示方法があってもいいはず。
そんな時には
和文化との調律した展示方法があります。
※以下、2019年度版最新めだか型録から抜粋
◆和文化と一緒に飾る◆
和文化を象徴するものの一つに「盆栽」があります。
盆栽の世界には「三点飾り」という文化があり、盆栽と一緒に掛け軸や自然石などを飾ることでお互いの魅力を引き立て合う飾り方です。
この世界にメダカを取り入れてみてはいかがでしょうか。
日本固有の魚であるメダカは和文化との相性が良く、盆栽や山野草などと一緒に飾っても違和感はありません。
熱帯魚のアクアリウムとは異なるメダカならではの楽しみ方があります。
◆床の間に小さな世界を作る◆
日本人の心には小さくしたものを愛でる志向があると言われています。
小さくしたものと言いましたが盆栽で例えると、寺や神社にある大木を持ち運べる程度の大きさで表現することです。
小さくしたことに喜びを感じているのではなく、小さくしたものを通して自然や季節の移り変わりなどの壮大な風景を思い浮かべるのです。
これをメダカに置き換えると、自然を感じる山野草の側にメダカを置くことで、里を流れる小川や溜め池でそよそよと泳いでいるような風景を想像できます。
室内でありながら、大自然を感じることのできる世界観を造形することができるのです。
◆一時的なものだからこそ“粋”◆
これらの飾りは、来客をもてなすための一時的なものです。
そのためこの環境のままエサを与え、飼育することは困難です。
しかし、そのひと時のために盆栽や山野草、こだわりの鉢、そして大切に育てたメダカたちで出迎えることができるのであれば、それこそ“粋”なのだと思います。
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