新品種発表!「北辻ヒレロング」① 作出者:山本健二様
こんにちは。
めだかの館のタカです。
昨日、今年始めての目高新聞を発送しました!
長らくお待たせしてすみません。。
「今年の目高新聞はまだですか?」
と、多くのお問い合わせをいただいていたので早く作成したかったのですが、
福袋のご注文が予想を大幅に超える結果となり、(ご注文いただきた皆様、ありがとうございます!)
3日前から早急に作り始めました。
その代わりというわけではないのですが、
今年の第一弾はビッグニュースを掲載しています!
新品種発表です!
時は2020年1月6日。
新年早々、驚きました。
埼玉県の山本健二様から送られてきたメダカがおもしろい表現をしていたのです。
そのメダカが「北辻ヒレロング」です。
「北辻ヒレロング」(読み:きたつじヒレロング)
作出者:埼玉県 山本健二様
◆「北辻ヒレロング」とは◆
しりビレ、背ビレの長さが尾ビレに向けて明らかに長くなっています。
通常のメダカと比較してみると違いがよくわかります。
パッと見て分かりにくそうな表現なんですが、実物を見ると違和感があり、普通のメダカの形と違うなと直感します。
現在は固定率50%と高い水準で遺伝しています。
◆作出するまでの道のり◆
作出者の山本健二さんから北辻ヒレロングについてのお話を聞かせていただきました。
Q.何年前に初代を見つけたのですか?
A.3年前に琥珀透明鱗錦メダカの選別をしていると、ヒレの形が違う個体を見つけました。
他にもまだいるかなと思い、選別を続けていると、2匹目を発見しました。
2匹ともオスでしたが、その子たちが初代「北辻ヒレロング」です。
▲初代を産んだ琥珀透明鱗錦メダカ 撮影者:山本健二
Q.初代はどんなヒレの形をしていましたか?
A.現在の北辻ヒレロングとほとんど同じです。
初めからしりビレが尾ビレの付け根まで伸びている個体でした。
お送りした写真の黄色いメダカが初代です。
▲初代「北辻ヒレロング」 撮影者:山本健二
メダカに同梱して、写真を送っていただきました。
1枚目が、初代が産まれた琥珀透明鱗錦の種親。
2枚目が初代「北辻ヒレロング」。
貴重な資料となる写真を撮影されていたことに驚きました。
ご丁寧に同封していただき、ありがとうございます。
Q.初代オス2匹のF1から同じヒレの形をした個体は産まれましたか?
A.初代がオス2匹だったので、兄弟のメス2匹を入れて採卵しました。
F1は200~300匹ぐらいだったかな。
大きくなったので選別するとオスを2匹発見しました。
メスはいませんでしたが、とりあえず遺伝したことに安心しました。
Q.固定化するのにどんな苦労がありましたか?
A.F1もオス2匹だったので、もう一度兄弟のメス2匹を入れて採卵。
F2も200~300匹の稚魚を確保しました。
しかし、オスのヒレロングは見つかるもののメスがいない。
F3も同様に行いましたがメスが産まれず。
F4でようやく1匹のメスが産まれました!
ここでようやく北辻ヒレロング同士の交配をすることが出来ました。
ここからは徐々に固定率が上がっていき、現在は50%で遺伝します。
Q.これからどんな品種と交配したいですか?
A.やはりヒレ長ですかね。
なんかおもしろそうじゃないですか。
詳しい話を聞かせていただきありがとうございます。
初代から現在のようなヒレの形をしていたこと、その写真が残っていたことなど、いろいろと驚かされることが多く、楽しく取材させていただきました。
送っていただいた北辻ヒレロングは現在当店でも採卵をしています。
結果は目高新聞やブログで報告しますので、ぜひご覧いただけたらと思います。
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