100年メダカ 第四章 〜めだかの館のブログ〜

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品種分類案4-1 ヒレ美

「改良メダカ品種分類案」の共通補足について説明しているページです。


本日は「ヒレ美」についての説明です。


ヒレ美(び)


◆由来・概要
ヒレに鮮やかな色が発現するメダカです。


メダカのヒレには色があり,各ヒレによって色の発現しやすい位置が決まっています。


尾ビレはヒレの縁(ヒカリ体型は中心も含む),背ビレとしりビレは付け根付近,胸ビレは色が発現しにくく,腹ビレは色が全体的に発現し婚姻色がでやすい,などが挙げられます。


その色をより鮮やかに表現し,個体の一つの特徴として認識できるレベルに達したのがヒレ美です。



ヒレ美を判断する明確な基準はありませんが,


①体色以上にヒレの色が鮮やかで目立つ
②通常では色が発現しにくい位置に色が発現する


などがヒレ美に該当します。


どちらも普通鱗性では発現しにくい特徴で,ヒレ美は基本的に透明鱗性の品種に発現することが多いです。





尾ビレヒレの縁に色が発現します。背ビレヒレの付け根からヒレの先に向けて色が発現しやすい傾向です。



・琥珀体色は元々ヒレの色がオレンジ色になる特徴があります。そのため,オレンジのヒレをしているだけではヒレ美とはいえません。透明鱗の遺伝子により,尾ビレがビビットなオレンジ色を発現した場合,琥珀体色もヒレ美となります。


・体色とヒレの色が異なる品種,ブラック体色(ヒレ黄)や青体色(ヒレ黄)なども同様です。


◆特徴
・ヒレに鮮やかな色が発現する


◆形質補足
・なし


◆類似した形質
・なし


◆参考資料
・なし


ヒレ美のメダカたち
ヒレ美はカタログ2019でも特集を組んで紹介しています。

その中の一部を紹介します。


▲丹頂スワロー・ヒレ美
体のほとんどが白く体色が良いメダカとは言えないが、背ビレに朱赤色があるだけで水槽のなかでも存在感のある個体になる。



▲白錦ラメ・ヒレ美
頭部に朱赤があれば“丹頂”、体の所々にあれば“更紗”となるが、ヒレにだけ色がある個体にも更紗や丹頂とは違う魅力がある。



▲黄オーロラスワロー・ヒレ美
長いヒレに鮮やかな黄色がのっている。ヒレ美の美しさは横から見るのが一般的だが、スワローやヒレ長になると、上から見てもヒレの美しさが存分に楽しめる。



▲3色スワロー・ヒレ美
透明鱗のスワロー。伸長したヒレ部分に朱赤色がよく映えている。3色の柄より、ヒレの朱赤に目が行く。




「改良メダカ品種分類案」はこちら↓↓↓
http://jma-medaka.jp/pdf/1saishinhinnsyubunnrui.pdf





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※本ブログは、改良メダカ品種分類案の普及を目的として、日本メダカ協会の許可を得て写真や文章を掲載しています。