100年メダカ 第四章 〜めだかの館のブログ〜

元祖 改良メダカ専門店 めだかの館のブログです!100年続くメダカ文化を目指して、日々の日記(メダカに関することから関係ないことまで色々)を更新します!メダカ好きな方必見です!

品種分類案4-0 共通補足について

昨日までで形質に関する説明は終了しました。


明日から、「共通補足」に関する説明に移ります。



その前に、共通補足について説明をします。


共通補足は、形質のカテゴリに分類されます。



それぞれの説明は、品種分類案では以下のように説明されています。



■形質について
改良メダカの特徴を明確にするため,現在確認されている改良メダカの特徴を7グループに分け,それぞれのグループ内に形質を設定しました。


ここでの形質とは,目視で判別可能であり,子孫に遺伝する改良メダカの特徴と定義しました。


■形質補足について
新しい形質や品種に柔軟に対応する為,形質の下位カテゴリに形質補足を設定しました。


これは,改良メダカの進化に柔軟に対応することを目的としています。


例えば,新しい特徴のメダカが作出された場合,その特徴はまず形質補足に分類され,累代繁殖による特徴の安定化や認知度の向上などを経て形質にランクアップする,という仕組みです。


ただし,むやみに形質の数を増やすことは改良メダカの特徴のわかりにくさを助長し,改良メダカの文化形成の妨げとなる可能性があるため,形質補足が必ずしも形質にランクアップするとは限りません。


例外として,新しく作出された改良メダカの特徴が,既存のどの形質にも属さないことが明らかであり,かつ改良メダカの進化に重要な影響を与える特徴として認められる場合に限り,形質補足を経ずに形質として分類場合があります。例えばブラックリム1)や半透明鱗2)が該当します。


1)2)これらの形質については,形質名が付けられていなかっただけで,特徴としては長年認知されてきたものである



■共通補足について
形質補足は原則各形質の下位カテゴリに分類されます。


一方,複数の形質にまたがって関連のあるもしくはどの形質に分類するかの判別が困難な形質補足については,新たに共通補足というカテゴリを設け分類しました(例:ヒレ美,ヒレ光など,どの形質のメダカにも発現する可能性がある特徴)。


その他に、スピアテールなど明らかに補足ではなくヒレ変化グループの形質に分類するのが妥当な特徴でも、固定率や認知率などの観点からその特徴を形質と認めるにはまだ早いと判断した場合には、共通補足に分類することとします。


形質補足と共通補足は同レベルの関係にあり,どちらも形質の下位カテゴリにあたります。


形質補足と共通補足を併用する事で,新しい特徴が発見された際に,スムーズな特徴の認定が可能となります。



■珍種について
一点ものとして発見され,次世代に遺伝が確認されない特徴を持つメダカは「珍種」にカテゴライズされます。


珍種は,形質一覧とは独立の関係にあります。進化とともに次世代に遺伝が確認された場合,形質もしくは形質補足にランクアップされる可能性があります。




ややこしいように感じるかもしれませんが、共通補足は


・共通補足は形質ほどはっきりとした特徴でないけど、どの形質にも現れうるもの
・形質くらいはっきりした特徴だけど、まだそこまで固定や認知がされてないもの


の2パターンを含んでいます。


従来の分類法との違いは、こちらをご覧ください。


明日より、共通補足の説明をします~お楽しみに!




「改良メダカ品種分類案」はこちら↓↓↓
http://jma-medaka.jp/pdf/1saishinhinnsyubunnrui.pdf





ブログの目次こちら


作りましょう 育てましょう メダカ文化メダカ仲間



※本ブログは、改良メダカ品種分類案の普及を目的として、日本メダカ協会の許可を得て写真や文章を掲載しています。