品種分類案2-33 ヒカリ
「改良メダカ品種分類案」の各形質や補足について説明しているページです。
本日は「ヒカリ」についての説明です。
ヒカリ
◆由来・概要
尾ビレが菱形となり,背ビレはしりビレと同じ形をしている体型のメダカです。
背骨を中心に上下が対称となることが特徴です。
ヒカリの語源となったのは,腹部の虹色素胞が背中に転移したことで,上から見ると光る事から名づけられました。
現在では,光のないヒカリ体型も存在するため,尾ビレと背ビレを見て判断します。
ヒカリ体型同士の交配では,99%ヒカリ体型が産まれるため,初心者でも安心して交配を楽しめます。
また,骨曲りの個体が多いのも特徴の一つです。
◆特徴
・尾ビレが菱尾になり,背ビレがしりビレと同じ形状になる
◆形質補足
・強光
強光はヒカリ体型の背中の光(体外光と異なる)が通常よりも強い個体です。
光が途切れることなく銀色の筋に見えます。
普通の光と強光を判別する基準はありませんが,光の強い個体を選抜交配することで,強光を作出することができます。
・銀帯
銀帯はヒカリ体型の背中の光が強くなり,体の横まで光が進行することで体を覆うような帯状の光を発現します。
透明鱗性の個体に多くみられるため透明鱗との関与が考えられます。
強光と同様に,光が強く体の横にまで光が進行している個体を選抜交配すれば銀帯を作出することができます。
◆類似した形質
・菱尾のページにまとめています
◆参考資料
・背ビレが尻ビレと同じ形をし,尾ビレが菱形のメダカを言う。これは腹部を保護する銀色の 虹色素胞が背中側に転写されて,背ビレより前方の背中が光ることから「ヒカリ」と呼ばれるようになった。
「改良メダカ品種分類案」はこちら↓↓↓
http://jma-medaka.jp/pdf/1saishinhinnsyubunnrui.pdf
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※本ブログは、改良メダカ品種分類案の普及を目的として、日本メダカ協会の許可を得て写真や文章を掲載しています。
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