100年メダカ 第四章 〜めだかの館のブログ〜

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品種分類案2-21 体内光、(青白、緑、オレンジ、多色、青)

「改良メダカ品種分類案」の各形質や補足について説明しているページです。


本日は「体内光」についての説明です。


体内光(たいないこう)


◆由来・概要
・2008年の第2回日本めだか品評会にて,戸松具視氏により出品された体内に青白い光が発現するメダカです。蛍光灯の電気を切った後の青白い光に似た色を発しています。光の層が横向きの板状に発現しているため,上見しか光を確認することができず,横から見た場合はほとんど確認することができません。また,作出された当初は,背ビレ付近を起点に体長の半分付近までしか光が発現しませんでしたが,2014年に胸ビレ付近まで光る体内光が作出されました。今までの体内光とは別に,グレードの高い品種として「スーパー体内光」と呼ばれています。



◆特徴
・体の中に,青白い光が発現する。


◆形質補足(光の色)
・体内光の色は青白いと表現されていますが,個体の有する色素胞により体外光の色にバリエーションが生まれたため,形質補足として分類しました。


青白
青白い色の体内光です。一般的に体内光と言われるのはこの色です。白体色,クリーム体色に発現しやすい光の色です。



緑色の体内光です。青体色(緑)に発現しやすい光の色です。


オレンジ
オレンジ色の体内光です。体内光を有する個体を刺激すると,光の色がオレンジ色になる個体がいますが,ここに分類されるのは,常時オレンジ色の光をしている個体に限ります。


多色
光の色が多色になる体内光です。体内光の色は基本的に一色ですが,稀に2色以上の光を有する個体がいます。




青色の体内光です。青体色の体内光に発現しやすい光の色です。



◆類似した形質
・体内光,全身体内光,腹膜光の違い
体内に光を有する三つの形質の違いは,光の発現する系統や位置,表現によって判別できます。



・体内光


体内光は普通鱗性の個体に発現します。光の発現する位置は背ビレ付近で,光が途切れることはありません。光が強くなれば,胸ビレ付近まで光が進行する個体もいます。光の色は基本的に1色で,稀に2色になる個体がいます。光の強さは下記の2つに比べ,ぼんやりとしています。


・全身体内光


全身体内光は透明鱗性,半透明鱗性の個体に発現します。光の発現する位置は決まっておらず,まばらに発現する個体もいれば,体一面に発現する個体もいます。光の色は多色が多く,どの個体も1色とは言いがたいグラデーションカラーをしています。光の強さは体内光と比べ,非常に鮮明です。

▲光の位置がまばらな個体


・腹膜光


腹膜光は透明鱗性,半透明鱗性の個体に発現します。光の発現する位置は名前の通り,腹膜のみに発現します。光の色は多色が多く,どの個体も1色とは言いがたいグラデーションカラーをしています。光の強さは全身体内光と同様に非常に鮮明です。



◆参考資料

体の後半部で,体内のグアニン層が青味がかったボーッとした独特の光りを放つもので,上身でのみ確認できるもので,横見ではほとんど確認できない。この色合いは青っぽいものから黄色っぽいものまでバリエーションがある。

(メダカ品種図鑑p58~59:(株)ピーシーズ,2018年3月刊)




「改良メダカ品種分類案」はこちら↓↓↓
http://jma-medaka.jp/pdf/1saishinhinnsyubunnrui.pdf





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※本ブログは、改良メダカ品種分類案の普及を目的として、日本メダカ協会の許可を得て写真や文章を掲載しています。