100年メダカ 第四章 〜めだかの館のブログ〜

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品種分類案2-19 ラメ、(単色、多色)

「改良メダカ品種分類案」の各形質や補足について説明しているページです。


本日は「ラメ」についての説明です。


ラメ


◆由来・概要
・鱗1枚1枚に光が発現するメダカです。鱗片(うろこ1枚)に虹色素胞が集まることで,キラキラとした光を表現しています。


現在のラメは体を覆うほど多くの光を発現しますが,体外光が世に出回る前のラメは数枚程度の光しか発現しなかったため,ラメは重要な形質として認知されていませんでした。


ラメが人気を博す大きな要因となったのは,2012年に和田敏拓氏が作出した白ラメ幹之メダカ(品種名:白ラメ体外光)が発表されたことです。数枚の光しかなかったラメに幹之(体外光)を交配することで,体を覆うほどのラメを発現させることに成功しました。


幹之(体外光)が交配されていないと多くのラメが発現しないことから,ラメ幹之(ラメ体外光)と呼ばれていましたが,体外光のないラメがいることから,


鱗片に光が発現する個体をラメ
背中に光が発現する個体を体外光


と分類しました。


◆特徴
・鱗片に光が発現する
・透明鱗性には発現しない



◆形質補足


単色
ラメの色が1色(白色や青色が多い)で発現します。半透明鱗性と交配されていないラメは単色になる傾向があります。
 
▲青ラメ           


▲ブラックラメ(背地反応なし)


多色

青色やオレンジ色,金色やピンク色など,様々な色のラメが同時に発現します。半透明鱗性と交配されているラメに多い傾向があります。
 


▲ブラック半透明鱗ラメ 

 

▲黄青半透明鱗ラメ






◆類似した形質
・前述の通り,昔のラメは数枚程度の光しかなく,体外光との交配によって,多くのラメを発現しています。また,透明鱗性を除くすべての品種にラメが発現します。何枚以上の光があればラメに分類されるという明確な基準はありませんが,おおよその数で言うと1方向から20枚以上の光があればラメに分類されます。
 


◆参考資料

体側の鱗片の多くに虹色素胞のグアニン層が集まり,上身や横見で見ると,その反射光が美しいタイプで,これを「ラメ」と呼んでいる。当初ラメは銀色がほとんどであったが,現在ではいろいろな色のラメが発現している

(メダカ品種図鑑p76-91:(株)ピーシーズ,2018年3月刊)







「改良メダカ品種分類案」はこちら↓↓↓
http://jma-medaka.jp/pdf/1saishinhinnsyubunnrui.pdf





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※本ブログは、改良メダカ品種分類案の普及を目的として、日本メダカ協会の許可を得て写真や文章を掲載しています。