品種分類案2-4 青、(パールブルー、パープルブルー、緑、ヒレ黄)
「改良メダカ品種分類案」の各形質や補足について説明しているページです。
本日は体色の「青」と「パールブルー」「パープルブルー」「緑」「ヒレ黄(シルバー)」です。
青
◆由来・概要
・青メダカは野生型から黄色素胞が欠如し,青味がかってみえるようになったメダカです。
メダカには青色素胞がないため,実際には灰色に近い体色をしています。
青体色は黒色素胞と白色素胞の量や大きさにより,淡い色(パールブルー)から濃い色(パープルブルー)まで様々な表現を見せます。
また,パープルブルーの黒色素が多くあるいは大きく変異したのが,
後述するブラック体色になります。
◆特徴
・体色が青である。
◆形質補足
パールブルー
野生型から黄色素胞が欠如し,青味がかった体色になります。
パープルブルー
パールブルーより黒に近い体色をしています。
緑
青に黄が加わると緑になる,という絵の具の原理と同じ様に,
青体色に黄色素胞が分布することにより緑色に見えます。
(※黄色素胞を含むため,厳密には青体色の形質に分類することは適当ではありませんが,作出経緯から現時点では便宜上青体色の形質補足に分類しました。)
ヒレ黄(シルバー)
青メダカのヒレと頭部が部分的に黄色になります。
▲シルバー体色
◆類似した形質
・ブラック体色のページにまとめました。
◆参考資料
鱗に黒色素胞と白色素胞が含まれているが,黄色素胞が含まれていないため,青色に見える。
(全訂増補版メダカ学全書 p153~168:岩松鷹司著,大学教育出版,2018年7月刊)
青メダカだけで4種類もあるのか、という声も上がってきそうですね・・・
今回の品種分類案では、シルバー体色も緑体色も青体色にまとめました。
緑体色に関しては、近年進化が目覚ましい特徴ですので
将来的にはひとつの形質として認められるのではないかと思います。
ブラックをはじめ、さまざまな品種の基礎となる青メダカに
今一度ご注目してみてはいかがでしょうか?
「改良メダカ品種分類案」はこちら↓↓↓
http://jma-medaka.jp/pdf/1saishinhinnsyubunnrui.pdf
ブログの目次はこちら
※本ブログは、改良メダカ品種分類案の普及を目的として、日本メダカ協会の許可を得て写真や文章を掲載しています。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。