100年メダカ 第四章 〜めだかの館のブログ〜

元祖 改良メダカ専門店 めだかの館のブログです!100年続くメダカ文化を目指して、日々の日記(メダカに関することから関係ないことまで色々)を更新します!メダカ好きな方必見です!

メダカを文化に

(2年前の今日(2020/11/03)、投稿した内容です)


本日は文化の日。自由と平和を愛し、文化をすすめる日との事です。
という事で、メダカを文化にするための活動について少しお付き合いください。


当店は一貫して
『メダカをブームではなく文化に』
『メダカを錦鯉、金魚に次ぐ日本における第三の観賞魚文化に』
『100年先も続くメダカ文化を』
と活動を続けております。



では、ブームと文化の違いとは?
文化となるには何が必要でしょうか?



一つの答えとして、『日本人の生活になくてはならないもの』となることが挙げられます。



例えば、当店は広島にありますが、広島人にとって『カープ』はなくてはならないものであり、これは単なるスポーツ球団ではなく、もはや文化とも言えます(個人の意見です笑)。
金魚を例にすると、鑑賞だけでなく縁日、川柳、絵画にも登場する金魚は、日本人にとって馴染み深い魚であり、なくてはならないもの=文化です。



一方、毎年発生するブーム。今、空前絶後で流行している『鬼滅の刃』、ブームで終わるのか、文化となるのか、楽しみですね。



世の中、沢山のブームは生まれますが、その中で文化にたどり着くのはほんの一握りです。
当店は、メダカをブームではなく、【文化】として後世に残したいのです。なにせ、メダカは純国産の魚であり、古くから日本人に馴染みの深い魚であり、世界に向けて発信できる誇るべき日本の観賞魚としてのポテンシャルを持っているのですから。



メダカを文化にするために必要なのは、愛好家の交流、育成、展示会や品評会の開催、業界団体の結成や業界ルールづくり、情報発信、もちろん新品種の作出、そして歴史を残すため記録を取り続けること、、、やる事は山積です。当店は、仲間と共に20年近くこれらの活動を続けており、これからもブレずに活動を続けます。


https://medakanoyakata.muragon.com/tag/?q=100年メダカ
(↑活動記録、100年メダカ)


逆に、ブームとして終焉するものには、ビジネスの影が見え隠れする事が少なくありません。扇動されたものは寿命もまた短いです(毎年の様に、マスコミによって何かが流行り、そして忘れ去られます。流行でお金を動かしている事は否めないでしょう)。流行っているからビジネスに参加する、という方は、撤退も早いものです。



メダカはどうでしょう?



愛好家数が年々増加し、もはや金魚より飼育世帯数の多いメダカ。副業含め、年々メダカを販売する方が増えています。この方々、メダカが売れなくなった時も、メダカを売り続けるのでしょうか?メダカを愛していますか?お金を愛しているのですか?



当店は、メダカのブームが去ろうが何があろうが、メダカを続けてまいります。
なにせ、メダカが全く認知されていない20年前からずーっとメダカ屋ですので。
メダカを買うとき、ちょっとだけそんな事、頭に思っていただけたら嬉しいですね。



メダカを買うと言えば、メダカで悲しい思いをしたと言う話を沢山聞きます。心ない方の行動で、メダカを通じて嫌な思いをするのは後味が悪いですね。業界ルールづくり、これもメダカ界の課題なんです。



当店でできる事は限られていますが、飼育以外でのメダカの楽しみ方を提供していきたいと考えています。村長曰く、『メダカを楽しむ(追求する)道は何通りあっても良い、山の登山口が幾つもあって良い』との事だそうです。




既存の水槽レイアウトだけでなく、日本の心を表現する『メダカ庭園』も提案の一つです。川柳や絵画とメダカの相性も素晴らしいです。ハンドメイドも多くの素晴らしい作品が生み出されています。



メダカを文化にするには、メダカだけを育てていてはダメなのです。メダカを通じた魅力づくりが必要なのです。そんな思いで、私たちは様々なメダカの楽しみ方を提案し続けています。そして、愛好家が集う場所を提供しています。



長々とお読みいただきありがとうございます🙇‍♂️



最後に。


メダカが文化になるためには、私たちプロだけではどうにもなりません。
アマチュア含め、【すべてのメダカ愛好家の日々の行動全て】が、メダカ文化につながるのです。


賛同いただける方、共にメダカ文化をつくる過程を楽しみましょう。
つくりましょう、育てましょう、楽しみましょう。メダカ文化とメダカ仲間