100年メダカ 第四章 〜めだかの館のブログ〜

元祖 改良メダカ専門店 めだかの館のブログです!100年続くメダカ文化を目指して、日々の日記(メダカに関することから関係ないことまで色々)を更新します!メダカ好きな方必見です!

小次郎スワロー、あるいは謙信スモールアイなのか

村長の投稿している写真を見ていたら、


めっちゃ格好良いメダカがいたので即保存。


それがこの写真です。


品種名:ブラックスモールアイスワローヒカリメダカ
ニックネーム 「小次郎スワロー」or「謙信スモールアイ」


このメダカを見た時、


「めっちゃかっこいい!」


と同時にある疑問が浮かびました。


「小次郎スワロー」なのか、あるいは「謙信スモールアイ」なのか。。


小次郎や謙信とは特定の品種につけたニックネームです。



◇小次郎とは

品種名:ブラックスモールアイヒカリメダカ
ニックネーム:小次郎


◇謙信とは

品種名:ブラックスワローヒカリメダカ
    共通補足:背地反応なし
ニックネーム:謙信



ニックネームをつけた品種にもう一つ特徴が追加された場合、


ニックネームに追加された特徴を加えて呼ぶことが多いです。


例えば、「紅」というニックネームのつけられた品種に


スワローの特徴を追加します。


その場合は、「紅スワロー」と呼びます。


◇紅とは

品種名:朱赤透明鱗ヒカリメダカ
ニックネーム:紅(くれない)


◇紅スワローとは

品種名:朱赤透明鱗スワローヒカリメダカ



ここで気をつけなければいけないのが、


「紅スワロー」はニックネームではないということです。


基礎となる「紅」にスワローが追加されたので、


略称として「紅スワロー」と呼んでいます。


いちいち「朱赤透明鱗スワローヒカリメダカ」の特徴は。。


なんて言ってたらメダカ談義にめっちゃ時間がかかりますからね。


こんな感じでむやみやたらにニックネームをつけているのではなく、


「この品種は今後の改良メダカの世界でも基礎になる品種だ!」


と思った時に、ニックネームで呼びます。



本題に戻って、


このメダカは「小次郎」にスワローを追加した品種なのか、


あるいは「謙信」にスモールアイを追加した品種なのか。


品種名は必ず一つに集約されるのでブレることはありませんが、


略称はどちらが基礎なのかは人、または作出者によって異なるので、


今後、「小次郎スワロー」「謙信スモールアイ」のようなケースが増えてくるかもしれません。


村長はどちらのイメージでこのメダカを作出したのか。


めっちゃ悩んでました。


このメダカの完成図は先に出来ていて、


作るのに必死で楽しくてしょうがなかったそうで、


略称が2つになるなんて些細な問題は後回しだったそうです。


ただ思い返してみると、


「やっぱ小次郎が主体だよなぁ、うん絶対そう。」


と言っていたので、当店では「小次郎スワロー」の略称で呼びます。



まとめると「小次郎スワロー」「謙信スモールアイ」の略称問題は


・どちらが基礎なのかは人、作出によって異なる
・どちらでも同じ品種のことを指しているので、品種名がブレなければ問題ない


ということです。


品種名がブレないということが非常に重要です。



ここまで書かせてもらって、非常に気をつけていただきたいのが


改良メダカの世界では一つの略称に対して、


品種名が2つも3つもある系統名というものがあるということです。


これについては次のブログで書こうと思います。