100年メダカの軌跡-4/5 ~改良メダカの20年を振り返る~
本文は、「最新メダカ型録2019」より転載しています。
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2020年は、100年メダカ提唱21年目にあたります。
ここまでの改良メダカの軌跡、そして私大場幸雄の軌跡について
2019カタログにまとめたものを紹介いたします。
情報を継続して発信する~100年メダカの軌跡⑦~
新しい物好きが幸いし、はやくからブログにも取り組んだ。
決してマメな性格ではないが、中学時代から、なぜか日記だけは得意である。
私自身、タイピングは今でもできないため、代筆を頼み、酒を飲みながら好きなことを喋り、ブログを書いた(代筆者に書いてもらった)。
2002年から始まるブログは、現在でも当店HPから閲覧可能である。
下記は、当店のブログ一覧である。
100年メダカ ~実質の第0章~
2002.4~2005.6
100年メダカ ~新種のメダカ作出記~
2006.01~2010.03
100年メダカ~第二章~
2010.03~2015.10
100年メダカ ~第三章~
2015.10~2018.09
100年メダカ ~第四章~
2018.09~
これらが、品種の作出過程の証拠として後に役立つことになった。
品評会の開催~100年メダカの軌跡⑧~
趣味の世界で必要とされるのは、自分の作品を発表する機会である。
メダカで言えば品評会である。
今でこそ各地で愛好家同士が品評会を開催しているが、当時は品評会などどこにもなかった。
そこで、有志が集まり、当店にて品評会を開催していた。
元々自店舗で盆栽の展示会を催していたこともあり、おおよそのノウハウは知っているつもりだったが、植物と動物は大きな違いがあり、苦労したのを覚えている。
きちんと展示できるかはもちろん
展示中に生体が死ぬのではないか
きちんと出品者の元に戻るまで無事だろうか
等、心配事ばかりではあったが、様々な方のご協力により、順調に開催を重ねていった。
次第に規模は拡大し
いっそのこと全国大会を開催してしまおう
という声が上がるに至る。
愛好家の協力もあって、2007年
全国初の改良メダカの全国規模の品評会を
当店主催で開催することができた。
めだかの館カタログNo.7(2008)より
めだかの館カタログNo.7(2008)より。めだかの館賞を受賞したメダカが、菅氏が発見した初代「幹之」である。改良メダカ界にとって大変貴重な写真である。
めだかの館カタログNo.7(2008)より
翌々年の2009年からは主催が日本メダカ協会となったが、
その足がけとなった品評会である。
メダカサミットから日本メダカ品評会設立へ~100年メダカの軌跡⑨~
先の全国規模の品評会では、全国のメダカ愛好家が集まり、それぞれが改良メダカの未来や夢について思いのたけを語りあった。
語りの場は大盛況であり、その集まりは定期的に催された。
当時、この集まりをメダカサミット(全国のメダカ愛好家の集い)と呼んでいた。
第2回メダカサミットの様子
2007年11月に開催された第4回メダカサミットでは、
多くの愛好家たちが願った「メダカ協会」の設立が決まった。
らんちゅう(金魚)」の世界では、古くから「家元制」が取り入れられ、協会も設立されています。
もちろん、歴史ある芸道(華道や茶道)の世界でも家元制により、長年素晴らしい趣味の世界が維持されてきたということはご存知のとおりです。
そう。何かを楽しむにはある程度の秩序が必要になります。
そして、その秩序事が「協会」設立なのです
メダカサミットでの話し合いより 引用
こうした想いが形となり、2008年に日本メダカ協会が、設立された。
めだかの館カタログNo.7(2008)より。第4回メダカサミットの様子と内容。
めだかの館カタログNo.7(2008)より
めだかの館カタログNo.7(2008)より
(つづく)
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